魚類図鑑にはカモハラという和名がついた魚がいます。
カモハラトラギスもその魚の一つで、
蒲原稔治(かもはらとしじ)さんという昭和時代の動物学者の名が織り込まれたトラギスです。
この蒲原さん、高知大学の教授で土佐湾を中心に研究をし、なんと40種以上もの新種を発表したそうです。
すご~!
新種というのは、「新しく魚を分類して名前を付けた」ということ(だと理解しているけど・・・?笑)
つまり、
土佐湾で見られるある魚が他の魚と同種なのか、あるいは別種なのか
たくさんの標本を採取して精査したってことですよね。
僕が今、毎日にらめっこしている「日本産魚類検索」という百科事典みたいな大きさの図鑑には
魚を見分けるのに使う特徴が、Aの魚は胸びれのトゲが13~18本、Bは15~20本であること、
なんて書いてあります。図鑑を見て同定するだけでもめまいがするのに、
これを全く未知の状態から調べて分類するなんて・・・・
40種を新種記載するのにいったいどれだけの時間がかかったのか
想像するだけで気が遠くなりそうです。
そういう偉大な先人たちのおかげで、
僕たちは体側に「I]と「Y」のラインが並ぶ魚は「カモハラトラギス」という名前だということが容易に調べられるわけですね。
ミサイルみたいなシルエットでかっこいいカモハラちゃん、20~30mの深いところでしか見たことない気がする。
滅多に会いに行けないから余計かっこよく感じられるのかも
- 2014/05/16(金) 20:55:19|
- UPIS
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0